仮設トイレの種類と選び方
2020.01.28
その他
仮設トイレとは、花火大会やコンサート会場のようなイベント会場や、工事現場、災害避難所など、元々トイレが無い場所、もしくは既存トイレが不足する場所に、一時的に設置される簡易式のトイレの事です。
仮設トイレを使ったことはあっても、どんな種類があるのか、どんなシーンで使い分けられているのかはご存じない方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな仮設トイレの種類と選び方をご紹介したいと思います。
仮設トイレの種類と選び方
1.仮設トイレの種類
簡易水洗トイレ
軽水洗トイレとも呼ばれ、現在国内の仮設トイレの主流となっています。
フットポンプやペダルを踏むことで、水タンクから水を汲み上げて排泄物を流すため、水洗式に近い使用感です。
給排水の工事が必要無く、どこでも設置できますが、給水とタンクに溜まった排泄物の汲み取りが必要です。和式が主流ですが、最近は洋式も増えています。
本水洗トイレ
水道と下水を利用した水洗式の仮設トイレです。通常の家庭用トイレと同じように利用でき、臭いや汚れも少ないため衛生的です。
下水道環境のある場所で使用可能。給水と排水工事が必要になります。
非水洗式トイレ
汲み取り式トイレ、”ボットン便所”とも呼ばれます。
水を利用せず排泄物をタンクに落とすというシンプルな仕組みです。
工事や水を必要とせず、どこでも設置できます。
メリット
工事・水道が不要/価格が安価
デメリット
排泄物をタンクに貯めるので匂いが残る/虫が湧きやすい
バイオトイレ
便器下にある処理槽内の杉チップに付着した排泄物を撹拌し、微生物の力によって分解する新しいタイプのトイレです。
排水設備がなくても設置でき、汲み取りの必要が無いタイプや、通常の汲み取り式トイレに比べて非常に少ない汲み取り回数で済むタイプなどがあります。
2.何で選ぶ?仮設トイレの比較一覧
工事は必要?
本水洗トイレは通常の水道を使い、汚物を公共下水道や浄化槽に流すため、給水工事と排水配管工事(水道設備工事店)が必要になります。
簡易水洗トイレ、非水洗トイレは工事は必要ありません。バイオトイレも給排水工事は必要ありませんが、電源が必要な場合があります。
汲み取りは?
簡易水洗トイレ、非水洗トイレは汚物を便槽と呼ばれるタンクに溜める為、定期的な汲み取りが必要です。
各市町村に指定業者がありますので、各自治体に確認のうえ依頼をします。
汲み取り頻度は、使用人数や使用頻度によって異なるので、便槽の大きさと流れる水の量などを参考に、便槽がいっぱいになってきたら業者に依頼するようにしましょう。
臭いが少ないトイレは?
仮設トイレ=臭いというイメージがあると思いますが、最近の仮設トイレ(簡易水洗式トイレ)は、室内防臭機能、臭い逆流防止(フラッパー)機能の向上により、昔の仮設トイレに比べると圧倒的に臭いが軽減しています。また悪臭に効果的な専用消臭液の使用も主流となっています。
本水洗トイレは便槽(汚物を溜めるタンク)が無く、通常のトイレと同じように汚水を下水に流すため、臭いはほとんどありません。
但し、給排水工事が必要な為コストが上がる場合があります。
バイオトイレは微生物が臭気成分であるアンモニアやメタンなどを分解するので臭いません。
仮設トイレの比較一覧
3.シーンに合わせて、機能的仮設トイレ
工事現場に…快適トイレ
国土交通省は建設現場を男女ともに働きやすい環境とする取り組みを進めており、
その一環として、男女ともに快適に使用できる仮設トイレを「快適トイレ」と名付け建設現場への導入を原則化しました。
洋式便座/水洗機能(簡易水洗含む)/二重ロックなどが標準仕様となっています。
多目的トイレ・バリアフリートイレ
身体の不自由な方、ご年配の方にも、さらにオストメイトの方にも安心な設備で
ご使用いただける清潔で安全な多機能トイレ(多目的トイレ・バリアフリートイレ)です。
博覧会場や大規模イベント会場、コンサート会場、河川敷などの様々なシーンで設置可能。
イベント・商業施設のトイレ改修工事などに、トイレハウス
商業施設や公共施設の既設トイレと遜色ない設備で、従来の仮設トイレに比べ快適に利用できるハウス式のトイレです。
オプション設備や、個室の数などのバリエーションも豊富で、イベント会場や商業・公共施設等の既存トイレの改修工事等に利用されます。
まとめ
いかがでしたか?
これまで仮設トイレといえば「汚い、暗い、狭い、臭い…」など、あまり良い印象は持たれていませんでした。ですが最近では様々な種類の仮設トイレが登場し、ニーズに合わせて機能や見た目も選べる様になりました。
カイノスではこの他にも多数の仮設トイレを取り扱っています。